東京の知人がハリストス正教会修復工事に関するニュースを知らせてくれた。神田ニコライ堂近くのオフィスに勤務してるのだが、出勤前にいつも聞くNHKラジオでこのニュースを知ったという。いつも身近に眺めてたニコライ堂が、この冬函館を訪れて見たハリストス正教会と同門だったというわけで印象に残った様だ。店主にとっても、ご近所サンの話題が東京を経由して届いたわけで、たいへん新鮮なニュースだった。
 今朝の北海道新聞にもこの話題が載っていた。カラー写真入りの大きな扱いで、9年ぶりの工事は、傷んだ漆喰壁、破損したガラス窓、すすで汚れた内部などを修復するものであり、特に7,8月はテントで覆われるが、しかし来館者の内部立ち入りは可能...とあった。
 小雪がちらほら寒い朝、そんなわけで店主もデジカメ持参で取材に行ってきた。
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 日が長くなった。午後5時になってもまだこんな具合だ。何だか良いことがありそうと空を見上げたのだが、何とそこにやたら長い飛行機雲が伸びていた。上空には強風が吹いてるらしく、白線は見る見る流れて行く。だが一直線は崩れることなくそのままだ。という事は、函館上空がそっくり同じ気流で、同じ方向に同じ強さの風が吹いてることになる。
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 例年、この時期青森日帰りの旅をしてる。"企画集団ぷりずむ"詣でなのだが、雪だ吹雪だ幻想だとここで幾度もグチったけれど、その総仕上げの会議がありそこに参列してきた次第。このところ店主も旅らしい旅をしなくなったけれど、しかしわずか2時間ほどとはいえ、海峡を越えるせいで十分旅気分が味わえる。
 海峡の向こう側は津軽だ。ぷりずむ社の皆様たちと楽しい時を過ごしてきた。世界中が資本原理主義に席巻されて何とも身の置き場に困る辛い時代になってしまったが、しかしそこには暖かい人間の関係性があふれていて行くたびホッとさせられる。店主は最終列車22時42分発"急行はまなす"に乗るため早退したのだが、今年もまたよく冷えたハイネケンでお見送りくださった。とてもうれしい。
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 宮沢賢治作品の版画制作で名高い佐藤さんが新刊絵本を出版した。"子供の未来社"から「どんぐりと山猫」「注文の多い料理店」「オッベルと像」の三冊だ。その佐藤さん、いままでも北海道新聞社など幾つかの出版元から数冊の本を出版しててるけれど、これが最新版で、今後も続々と出される予定らしい。
 宮沢賢治作品は様々な画家が様々な作品を仕上げ発表している。いわさきちひろ、谷内六郎、和田誠など著名な大家たちも発表してるけれど、今や賢治といえば佐藤国男という評価が定着しつつある...と、函館のギャラリー店主は贔屓目込みで感じている次第。
 その出版に合わせ、佐藤さんの本や版画などを紹介することにした。会期中日曜には作家本人も滞在してるので、作家とその作品の間の関係性を確かめることができる。
会期は今月21日まで
10:00open/19:00 close
水曜定休
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 あと二日になってしまった。ただいま開催中なのが西野さんの作品展だ。西野さんは函館出身、トーキョーを卒業、現在は函館を拠点に全国区で活躍する優れた人形作家である。
 作品は江戸から明治にかけて使われたキモノ地、それも縮緬を素材にして擬人化された猫やウサギ人形に仕立てられる。古布と呼ばれるのだが、この時代の布は蚕を育てる、糸を紡ぐ、機織りする、染色する、刺繍をほどこす、キモノに仕立てる...といった様々な職人達の手で完成したものだ。それが衣装として様々な人生を飾り、やがて箪笥や蔵にしまい込まれ、それがまたこうして西野さんの手によって現代に甦るのだ。「モノに宿る魂」に圧倒される思いがする。

「西野美津子・人形展」
2月28日まで
10:00open/19:00close
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 1070の短編文学でユキオンナやウササン、タヌチャンたちと楽しい時間を過ごしておりました。嬉しいやら寂しいやらでありますが、それも昨日無事終了、やっと自分の時間が戻ってきました。気がつけば外には春の陽気が射していて、あの恐怖の凍結道路に雪解け水たまりができております。店主も本来の店主に戻りました、どうぞゆっくり遊びにお出かけくださいますように。IMG_7180.jpg

 春を告げるように雪解けに咲き、緑に浴することもなく、その姿を消してしまう花たちをスプリングエフェメラル(春のはかない命)と呼ぶそうです。冬の華、雪の結晶は冬のエフェメラルその美しさに魅せられています...。
 この文章は小樽在住の画家、たかたのりこさんが、この度の作品展のために寄せた想いである。札幌では雪祭りが、そしてここ函館では函館冬フェステイバルが始まった。北海道に来たら函館に足を運び、元町の雪に埋もれたギャラリーでたかたさんの冬の作品たちにもぜひご対面いただきたい。雪の美しさばかりでなくその暖かさにも気づかせてくれる。
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「たかたのりこ作品展」
2月4日から16日まで
水曜定休 10:00open-19:00close

 今年、函館地方は積雪が多い。そして時折小雨が降ったりまた暖気であったりもする。しかし何と言ってもまだ二月、寒中お見舞い申し上げますの真っ最中だ。今日など乾燥した粉雪が寒風に舞って、台湾あたりからやってくる観光客の表情などまるでアムンゼンとか白瀨中尉を思わせる。とにかく猛烈な寒気なのだ。
 そんななかを浦和のF山さんが訪ねてくださった。いつものように函館在住義姉S口さんとご一緒だ。ヒーター前のテーブルで珈琲など飲みながら喜ばしいご近況などお聞かせいただき、幻想地獄の店主の心にもとても暖かなものが伝わった次第だ。しかし
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F山さんには店主ブログ更新に関してやさしく指導が入った。そこで先ほどデジカメ取材近隣散策に出かけてみた。といっても僅か数十メートル程度なのだが、路面は完全に氷結していた。縦線などもってのほかで、横線だってペンギンのヒヨコウオークだ、もう命からがら撤退してきた。
 店主幻想地獄を心配してくれた知人の新聞記者が、若い音楽家を連れて立ち寄ってくれた。岡大介クンというのだが、手書き手摺りチラシによると「ギターとカンカラ三線で明治大正演歌、昭和歌謡も歌えるフォークシンガー!東京都内を中心にライブハウス、居酒屋料理店をはじめイベント出演や施設慰問など、お酒を飲める場所飲めない場所にかかわらず活動中!!」だという。音楽にやたら情熱を燃やす新聞記者が身元引受人として招いたらしいのだが、店主を眼地獄から救いだし、耳天国へとしばし誘ってくれる。空き缶を利用した手製楽器を弾きながら添田啞蝉坊を唄うのだが、息苦しい時代を風刺と笑いで突き破るこうした若者の登場が、IMG_7063.jpg店主にとても勇気を与えてくれた次第。

IMG_7042.jpg 雪と幻想の世界に閉じこめられて一週間になる。全国から集まった1000編に及ぶ雪と幻想、店主はその想像力や創作力に関わらせてもらっているのだ。そのせいか、いまや店主脳内は絶え間のない猛吹雪状態で、ユキオンナやユキダルマ、タヌチャンやウササンたちの棲み家と化してしまった。
 読み終えたのはまだ全体の二割くらいでまだまだ先は遠い。心配なのは、突然入ってこられるお客様にも「ごゆっくりどうぞ、雪が解けるまでゆっくりと...」などと言いそうになること。
 
 

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