2008年5月アーカイブ

 ちゃぶ台は江差塗工房の作品だが、その上にはボトルとともに一枚の紙が載っている。コピーではあるが仙台税務署のブドー酒醸造免許書で、左上には一緒に日経新聞'94年7月8日付けのコラムが載っている。その内容を書き写すと...

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 五十年眠り続けたワインのお味は?ー。

四日、サントリー東京本社でラベルもはられず、ほこりをかぶったビール瓶に入ったワインの試飲が行われる。1944年(昭和十九年)に宮城県亘理郡山下村(現在の山元町)のブドウ園で軍に納めるために造られたもので、「おそらく現存する国産最古のワインではないか」(サントリー)と言われる代物。
 もともとの持ち主は、仙台放送取締役の石田耕一さん(58)。石田さんは八年前に友人から「戦中に親が宮城県のブドウ園から手に入れ保存していた珍しいものが十本ほどある」と、そのうちの一本を譲り受け、床下に保管していた。最近サントリー会長の佐治敬三さん(74)の自伝を読み、サントリーが戦後間もなく、このブドウ園にワインの原料を求めていたことを知り、記念にと佐治さんに贈った。
 ワインは大日本ビールの大びん入りでコルクでなく王冠がしてある。開けるまで、赤か白かもわからないが、佐治さんは「終戦直後、赤玉ポートワインの原料となるブドー探しに全国を回った。そのころを思い出します」と感慨深げ。
 思いでのワインに佐治さん「どんな味になってますか」と楽しみにしている。

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 紛れもないその稀覯ワインの一本がこれだ。1944年製というとブドウはその前年に収穫されたものか?そうであるなら店主誕生年産ではないか。益々もって貴重な逸品と言うことにになる。立待岬の白髪氏を昨夜夕飯にお呼びしたのだが、氏の持参したそれを結局贈与されてしまったのだ。カンツオーネ好き宮城ナンバー一人旅氏を見かけたら、まず声を掛けてみるよう皆様にもおすすめする。


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 早朝、小雨ふる音が聞こえた。そこでテニスと温泉、両方の支度をして出かける事にした。着いてみるとコートはやはり軟弱状態で使用はムリ、で谷地頭へと。しかしあろう事か駐車場にはロープが張られ定休日の札が下がっていた。そこでパトロール範囲を少々拡大、立待岬へと向かった。海峡の雲は厚く、少し風もある。海面には風の道が走っていたけれど、それでも一輪のハマナスが函館の初夏を告げていた。
 海を背にした駐車場には先客がいた。車は宮城ナンバーで、車内に鍋釜や調味料瓶などが所狭しと並んでいる。助手席は荷物置き場で、どうやら一人旅の様子。近づくと白髪男性がペットボトル片手に歯磨きしてた。
 一歩近づき「一人旅?」と訊ねたら「旅は一人に限るさ!」という。聞けば、車中泊で三ヶ月、海外をザック担いで三ヶ月、残りを自宅で過ごす「年金生活者」だと仰る。妻は短歌に夢中だし、誰にも当てにされない自由を楽しんでるワケで、今回は北海道の朝日と夕日を楽しむための旅...なのだそうだ。

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