日暮れがとても早くなった。函館では午後5時半になるとこれくらいでもう真夜中と変わりがない。昼間と夜間が増えたり減ったりしてお互いその相関関係にあるのだが、しかし気分はその黄昏時が削られて昼夜のどちらかに強制的に振り分けられてるみたいだ。昼でも夜でもないそんな時間帯にこそ至福が宿るというのに。
この夏立待岬で出会ったS氏の言葉を思い出す。「朝日と夕陽を見るために北海道に来た...」と仰る白髪S氏だ。今頃どこで何をしておいでだろうか、ザック担いで東南アジアや中南米かもしれないし、あるいはあのワゴン車で四国遍路の旅かもしれない。あの時氏にいただいた「わが国最古のワイン」だが、まだギャラリーで静かに眠ってますとお伝えしたいそんな夕刻だ。

コメントする