今朝の7時半、道路につもった雪をキュッキュッツと踏みしめながらいるかビル定点観測地点に行ってみた。強い寒気につつまれ、見慣れた函館の町並み風景が身を寄せ合い身じろぎせずじっと耐えている姿が見える。大森浜に目をやると朝日を受けた海面に気嵐が舞っていたのだが、先日その海峡の向こう側から雪と幻想をテーマにした小説原稿がドドーンと届いた。今年の応募は千通を超えそうな勢いだという。で、店主もここしばらくギャラリー片隅にあるヒーター前でぬくぬく五里霧中の幻想世界を漂うことになる。2009年1月アーカイブ
今朝の7時半、道路につもった雪をキュッキュッツと踏みしめながらいるかビル定点観測地点に行ってみた。強い寒気につつまれ、見慣れた函館の町並み風景が身を寄せ合い身じろぎせずじっと耐えている姿が見える。大森浜に目をやると朝日を受けた海面に気嵐が舞っていたのだが、先日その海峡の向こう側から雪と幻想をテーマにした小説原稿がドドーンと届いた。今年の応募は千通を超えそうな勢いだという。で、店主もここしばらくギャラリー片隅にあるヒーター前でぬくぬく五里霧中の幻想世界を漂うことになる。
世界中が騒然としている。言わずと知れた金融メルトダウン症候群だ。物々交換に代わって便宜的に発生したものだろうが、そのマネーが増殖し巨大化し、気がつけば肝心の実体経済をすっかり乗っ取ってしまったらしい。過去の記憶や未来の夢をはじめ、質や価値や想いの多様性が姿を消し、貪欲マネーが主役になりひたすら別なマネーを求め合ってるわけだ。
紙幣や硬貨は別にして投資家や投資銀行間を動き回るマネーには質量がない。それはただの数値として電線や光ファイバーに乗り瞬時に行き来する情報だ。情報としてのマネーたちだが、マーケットを舞台にやがて次第に偏在し集中し巨大化する。質量を持たないはずのマネーが、しかしこうなるととてつもない重力を持ち始め、やがてブラックホールとなり、周辺に存在するあらゆるものを飲み込む。個人的良心、アマゾンの熱帯雨林、アルプスの氷河、オゾンホールなど何でも飲み込む。光まで飲み込むわけだからいったい我々に何が起こってるのかさえ見えなくなる。
この企画展は2008年正月も開催した。新年にとてもふさわしい催しだと気に入っている。先に書いた金融メルトダウンだが、こうした災厄はそもそもが全ての質を量に還元してしまったその結果だろう。すべてをマネーに還元したからだ。これは時間にだって言えるわけで、量的な概念としてしかみなかった時間にも実は多様な「質」があったはずなのだ。だから新年くらいはじっくりとその多様で豊かな時間を取り返し、触れ、勇気を取り戻してほしいし未曾有の危機を乗り越えてほしいと願っている次第だ。リビングワールドの西村さん、佐藤国男さん、丹保健司さんは昨年に続いてだが、今年新しく川添洋二さんが「時間採集」と「結んだ時間」という印象深い作品を出展してくれた。
開催は一月末日まで
10:00 open / 19:00 close
水曜定休

これは昨日のこと、ハリストス正教会の元旦ミサに参列してきた。函館やそこに流れてるロシアの系譜を作品にしている小説家を新しい司祭さんにお引き合わせするのが主目的...といっても、店主だって着任早々ロシア人司祭さんとはまだ面識がないのだけれど。2009年の函館はこうして明けました。午前7時半、くもり空ですこし風もつめたいな。


