2009年3月アーカイブ

 久しぶり定点観測地いるかビルからの眺めだ。津軽海峡に横たわる突端は汐首岬である。青森まで16キロほどで、ここがIMG_4376.jpg本州にもっとも近い北海道と言うことになる。

 26日早朝市内弥生町で火事が発生した。ほぼ全焼し、典型的な擬洋風木造下見板張り民家ということもあって大きなニュースになった。元町在住ギャラリー店主も市内外の友人知人からお見舞いの電話などいただいた。
 翌27日の早朝だが燃え残っていた同じ建物が再度出火した。ほとんど同時刻ということで不審火が懸念された様だが、2階にあった布団の燃え残りが火元...と、新聞報道にあった。水浸しになった布団のなかで死んだふりしながら、しかし24時間かけて大きく燃え上がった火の力にあらためて「火の用心」の本質を知らされたが、それにしても絶滅危惧種ともいえる貴重な民家が!と残念でならない。
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 Tムラ君と仁木君と三越のケーキとピンクのシャンパンと米沢牛とイチロー選手に祝ってもらい66歳、やれやれ...。
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 日が長くなった。5時過ぎなのに残雪横津岳やその麓一帯の町並みに西日が射している。しかし函館山の陰になるせいか、このあたり旧市街地の夕刻は一足早く訪れる。教会を背に道行く観光客たちも冷たい風に首をすくめ、パーカキャップで頭を包んだりして足早に歩を進める。IMG_4311.jpg

 函館生まれの神奈川在住、画家の秋元さんが1987年に突如天啓を受けて開発した「ひょうたんスピーカー」の新作を展示販売する。瓢箪宇宙と人の意識に深い作用を及ぼす音を目指して進化を遂げたスピーカーは確かに生きた音、いわば音の有機栽培だ。スピーカーの理想型は瓢箪型だというが、とりわけなんでも均質な工業製品に囲まれると、唯一にして無二、千でも万でもそれぞれがそれぞれの独自性を持つ瓢箪を発声源にした作家のひらめきに脱帽する。

音の有機栽培
秋元しゅうせい・ひょうたんスピーカー展
3月19日から31日まで
10:00open/19:00close
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IMG_4277.jpg 画像はお隣の英国国教会・ヨハネ教会だ。左が牧師館で、手前一階部分は会議室だ。こちらにも灯りが点ってるところをみると、今夜はなにか寄り合いがあるらしい。
 一方、今日のギャラリーはアンドレア・グッドさんのチャクラ・セラピーだった。幾人もの方々がアンドレアさんのセラピーを受け、勇気付けられ、元気になってお帰りになる。そしてセラピー終了後だったが文学W山さんやオルガン製作T目クンやら版画家S藤さんやら日蓮宗S木和尚さん、そしてその後Tムラ君がバル街グッヅを届けに来てくれたりした。
 人物が出そろったここで前回のブログ訂正をさせていただくのだが、実はT目クンの妹もTムラ君の妹もどちらも頭文字はmちゃんだ。店主が先日の散策途中で出会ったのは実はTムラ君の妹のmちゃんで、「名前が変わりました...」と仰るものでついT目の旧姓に戻ったと勘違いしてしまったが、そうではなく旧姓Tムラからめでたく新しい姓に変わったという事が判明した次第だ。店主のとんでもない勘違いだったわけで、みなさま...とりわけ両mちゃんには深くお詫び申し上げる。今日のアンドレアさんのカード占いで「自分の内側からの直感を信じなさい、あなたは正しい道を進んでいます...」とあったけれど、つまりそれは今日からそうだという事も判明した。

 風もなく、薄日が差して、路上の圧雪がシャーベット状に溶けている。開店前に元町公園まで散策してみたのだが、道ゆく人の姿がない。ここだけかと思うけれど、しかし、昨日立ち寄った情報通の知人によれば「駅前、本町どこでも人影が消えたらしいよ...」らしい。
 金融工学とか市場原理主義とか構造改革とか、とにかく何でもマネーに還元して詐術的に操った人々の罪深さをつらつら思いながら歩いていたら声がかかった。ipodを耳に、黒衣に身を包んで颯爽と近づいてきたのはTくん妹mちゃんだった。名前が変わり、あそこの赤い屋根の家に住んでますなどと仰りながらこれから函館山登山だという。10年も前だったか牛飼い青年との素敵な披露宴を思い出したけれど、無駄とか無意味は経済だけの話できっとまた新しい世界が開けるさ...と、mちゃんの背に向かってささやいた。
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IMG_4234.jpg 函館山山麓に広がる旧市街地には橋というものがほとんどない。川が流れてないのだからそれは当然なのだが、しかし皆無というわけではない。豊川町の一角に七財橋がある。赤煉瓦倉庫群に面し、石畳アーチ型の美しい橋を多くの市民や観光客がそぞろ歩いている。映画「居酒屋兆治」の高倉健さんが雨降る中、大原麗子を「サヨちゃん!」と叫びながら探す場面があったけれど、実はそのサヨちゃん涙こらえてこの橋の下に身を隠していたのです。
 今朝ほどその七財橋の下で大規模な土木工事がされてると聞き出かけてみた。海に面した方を閉じ、なかの海水をくみ上げ堆積したヘドロを浚渫する工事らしかった。見てると何だか造船所の様にも見えるが、しかし実はこれ舟入間なのだ。沖止まりした船からはしけに積み替えられた荷物がここまで運ばれ、赤煉瓦の倉庫に収納されたのである。

IMG_5457.jpg アンドレア・グッドさんはアメリカ・サンタフェ出身。父親は高名な音楽プロデユーサーのジャック・グッド氏だ。幼い頃からスペイン、メキシコ、フランス、中国などに留学経験があり主に文化人類学を専攻した。現在北海道に居住するのだが、とりわけここ函館元町には前世からの運命論的なものを感じてるという。今はないがギャラリー横の坂道を上った先にあった木造民家が前世の実家で、そこでイカだかタコだかを食べ過ぎて夭逝したらしい...と真顔で話すのである。流石にそりゃまた冗談を!と思うが、しかし彼女に何か不思議能力が備わっているのは間違いなく、今もこのブログのためのこの画像を8千枚近いストックからやっと探し出した瞬間「ムラオカサーン」という声と本人が現れて驚かされたばかりである。

 チャクラセラピーは、アンドレアさんが皆様に健康的なバランスのとれた生活を送っていただくために考案した新タイプのアロマセラピーです。純粋無添加最高品質精油を使用して、あなたの今の精神や体調を推測、それに合わせた、ストレスを無くしてやる気が起きるアロマスプレーを調合するものです。そのセラピーを毎月一回、ここギャラリー村岡で開催する事になりました。時間は午前10時から13時までで只今予約受付中です。
今年前半の予定開催日は次の通りです。
3月15日 4月12日 5月10日 6月14日 7月12日 8月9日

 逆流するほど沢山の文字を読んだばかりなのに、目はまだ文字を求めてるらしい。昼間はもちろん、夜中に幾度も目が覚めて本に手が伸びる。今は、池澤夏樹「パレオマニア」だ。昨年廃刊になった日本版プレイボーイで作者が追悼の言葉として触れていたのを読み、いささか気になっていた本である。
 「パレオマニア」は古代妄想という意味だそうだ。ひとりの男が大英博物館の展示品から受けた感動をもとに、その様々な人類史的遺産の生まれ故郷を訪ねるという形になっている。その底流にあるのは、進歩と称して絶望的にゴミと借金まみれになった現代文明批判であるのは間違いない。文中"大事なのはよいものが残ること。作者の名がなくてもそれ自身の力で生き残るようなものを作ること。"とか"エジプトだけでなく、どこの国も三千年の後にまだ見るに値する神殿なんか造ろうとしていない。百年後だって怪しいものだ。人類はその日暮らしに堕ちた。"とある。
 著者の池澤夏樹、生まれたのは帯広だ。だからというわけでもあるまいが、著作からはとても親しい空気を感じる。「ステイル・ライフ」「静かなる大地」や「たのしい終末」「イラクの小さな橋を渡って」など、彼の敏感に時代を読み取り慎重に選んだ言葉で紡ぎ上げた世界に強く共感する。
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歴史の街文化の街を標榜しつつ、その紛れもない歴史的建築物を廃棄物処理場に送り、子供たちのためと称して巨大な借金を背負いこんで恥じない函館市教育委員会の方々には特にお薦めしたい。

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