舟入間

IMG_4234.jpg 函館山山麓に広がる旧市街地には橋というものがほとんどない。川が流れてないのだからそれは当然なのだが、しかし皆無というわけではない。豊川町の一角に七財橋がある。赤煉瓦倉庫群に面し、石畳アーチ型の美しい橋を多くの市民や観光客がそぞろ歩いている。映画「居酒屋兆治」の高倉健さんが雨降る中、大原麗子を「サヨちゃん!」と叫びながら探す場面があったけれど、実はそのサヨちゃん涙こらえてこの橋の下に身を隠していたのです。
 今朝ほどその七財橋の下で大規模な土木工事がされてると聞き出かけてみた。海に面した方を閉じ、なかの海水をくみ上げ堆積したヘドロを浚渫する工事らしかった。見てると何だか造船所の様にも見えるが、しかし実はこれ舟入間なのだ。沖止まりした船からはしけに積み替えられた荷物がここまで運ばれ、赤煉瓦の倉庫に収納されたのである。

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コメント(2)

またまた突然の乱入、お許しください。
昨夏の函館への旅は、ギャラリー村岡さんを訪ねるのと、
豊川町の船入間を探すのが目的の一部だったのでした。
豊川町の土地には船着場があって。。
と明治45年生まれの父の昔話が記憶の底にあって、
父の生まれ育ったところを見てみたかったのです。
残念ながら私一人では辿り着くことはできませんでしたが、
こちらで村岡さんにご案内いただくとは!
皆さんに守っていただいているんですね。
感慨深いものがあります。
父も喜んでいることでしょう。。
次回函館を訪れる楽しみが増えました。
ありがとうございます。

kuroihitomiさま
 この舟入間(掘り割りとも称する様です)の近くには金森倉庫や日本郵船倉庫や安田倉庫のほか、郵便局(現在の明治館)といった煉瓦造建築物がありました。函館という都市が未曾有の活気を呈した、まさにベルエポックを感じさせるそんな地区なのだと思います。そして「進歩が善」と素朴に思いこんでいたその後の我々が、あるいは違う別な道があって、我々はそれを選択すべきだったのでは…と、あらためて思いを至らすためのそんな地区なのだと思います。ぜひ足をお運びする様お薦めします。

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このページは、村岡武司が2009年3月 9日 13:28に書いたブログ記事です。

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