2009年6月アーカイブ

IMG_4906.jpg 函館市が進める弥生小学校解体新築計画に対し、もう一つの"オルタナテイブ"を提案する会が誕生した。教育委員会の主張した「PTAや同窓会の要請による解体新築...」が全体の合意では無かったことや、「子供達のためにのぞましい教育環境」が解体新築のみでは無いということがわかる。以下に趣意書を転載するのでお読みいただきたい。

...壊れたおもちゃを息子と直してるいるとき、子に言われた。「お父さんは、弥生小学校をなおせないの? なおして。また通いたい。」
ズキンときました。古いものを修理する仕事をしてるものですから、おもちゃが壊れても、すぐに処分して新しいものを買い与えずに、「壊れたら直せばつかえるんだ、最後まであきらめないで直す努力をしよう」なんて偉そうに子供にいっていました。
 
古い建物を壊すことなく時代に合わせた補強、改修をし、価値を高めて未来へつなぐ、リノベーションと呼ぶ工法に、解体新築の流れを変える可能性があります。その可能性があるのになかなか声をあげられずにいました。それは、今更声をあげて混乱が生じれば、動き始めた新校舎の計画がさらに延びてしまうのではという不安でした。親ですもの出来るだけ早く新校舎での生活を、旧西小、旧弥生小の子たちみんなで仲良くはじめてもらいたい。延びるようなことがあれば、きっとだれも耳を貸してくれない、そう感じています。

動き出している計画を邪魔することなく、解体新築の方向を校舎部分の保存改修に変えられないか、そのことを考えてみようとこの会を立ち上げました。

市長、市民、父兄、子供たちみんなの熱意が必要です。古き良きものを簡単に新しいモノに置き換える、その風潮をもう一度見直し、古きものをさらに魅力あるものにしていく、この試みは、函館なら出来る力があると信じています。保存改修のノウハウを函館の建設業界が成熟させていけば、きっと世界から注目されるはずです。

どうか、私たちの声に耳を傾けてくれませんでしょうか。行動を起こすだけの価値が、魅力が、この校舎にはあると確信しています。計画を邪魔するのではなく、むしろ新しい風を送り続けて行く、そんな会にしていきたく思っています。「最後まであきらめない努力しなさい」と息子に言い続けてきた言葉を、今度は自分に言い聞かせています。

ぜひ、皆さんの声を聞かせてください。yayoi@ing-lab.net がこの会のアドレスです。

弥生小学校を考える会      谷目 基    石田 亮介


 以上である。

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 これは昨夜のことだが、函館市による「西小学校・弥生小学校統合校新築基本設計案」の市民向け説明会が開かれた。前日も同じ要領で開催されたのだが、二日も続けて同じ内容の説明会を開催するところに「市民合意形成」に努力する行政側の熱意が見えなくもない。
 説明する側は、都市建設部と教育委員会の部長さんとか課長さんたち併せて10名ほど。説明される側といえばおよそその4倍といったところだが、見渡せば知人友人や同志といった顔が半分ほどお出でで、両雄昨夜に継いでの討論という雰囲気。官と民は二夜にわたって熱心に小学校存続問題を語り合ったという事になる。
 基本設計説明会という趣旨だから当然なのだが、まず新校舎の設計趣旨の説明があり、その後質疑応答となった。現校舎修復保存要望は昨夜の会で出尽くしたらしく、今回は新校舎の機能や樹木、プール、駐車場等に関するものが中心だった。
 店主は、現PTAのT目さんやI田さんら「弥生小学校を考える会」が提出したリノベーション手法実現の要望を行政側がどのように受け止めたかを知りたかった。そこで最後に質問を求めたのだが、生涯学習部長は「そうした研究は一般論で...」といったような回答。さらに、校舎を残すため費やすべきエネルギーと壊すため支払ったエネルギーとを比べると、いままで壊すためのエネルギーばかりが突出してるように見える、どんな人のどんな意見であろうが聴くべきで、残すための努力として考える会が提案してる研究発表の会を実現させるべき...と店主は迫った。
 部長はいったんマイクを握ったので我々はその返事を待った。しかし返答は意外なところから返ってきた。司会進行の生涯学習部K林次長が「意見として聞き置きます...」と仰るのだ。聞きたかったのは司会者の返答ではなかったけれど、しかし次長として何か対応をしてくれるという意味に理解した。K林次長は保存を願う店主の要望を聴いてくれたわけだからとても嬉しい。立場上たいへんだろうが一日も早く実現してくれるのを待っているところだ。

 昨日から気になっていたのだが左腕に妙な模様が浮かんでいる。腕まくりしたセーター袖口の痕でもなさそうだし、これは一体なんなのか?なぜこんな痕跡ができたのか?まったく不思議でならない。よく見れば縄目模様にみえる。あるいは縄文文化に造詣深い版画家"山猫博士"との交友関係が影響したかと真面目に思ったりした。
 昨年暮れ頃だが、近所にアフリカ太鼓奏者のハッシーさんが越してきた。ジンバブエとかセネガルといったあたりに出かけては現地の音楽家、といってもその殆どが太鼓関係らしいのだが、と交流してるという。ときおりハッシーさん宅前を通るとアフリカの熱いリズムが流れていて元町は世界の交差点だというのが実感できる。
 実は昨日わけあって彼の居宅を訪問した。きちんと整理整頓された室内にいささか驚いたが、長州生まれの彼は案外武家の血筋家庭に育ったのかもしれない。そして当前だが、様々な種類の太鼓をはじめたくさんのアフリカが並んでいた。とりわけ店主の目を釘付けにしたのがセネガルのトーキングドラムだった。
 店主の熱い視線の力にもよるが、ハッシーさんのおおらかな人柄とが相まってその太鼓は現在ギャラリーに滞在中だ。ときおり店主はそれを小脇に抱え、右手に持った木製ステックで鼓面を打つ。するとここはもうアフリカだ。太鼓に張られた縄目ストリングに力を込めると高音に、弛めると低音になるのだがその微妙な変化が面白くてならない。店主左腕の模様なのだが、つまりそれはそうして太鼓の音程を高めたり弛めたりしたその悦楽の名残だというのが今解った。
 電話だってメールだって良いし切手を貼った手紙だって届く、しかし今の店主にはこうしたアフリカ太鼓のトントントンが的確に届きそうな気がしている。
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 これは昨日のこと。定休日でも3時起きでもなかったけれど川で一日過ごした。全身にはまだ木々の緑がしみ込んでるし、耳には絶えることなく囁き続ける水の音や、時折森の奥から届いたカッコウや山鳩の鳴声が残っている。遊んでくれたのは数も形も小さいヤマメやイワナだったが、しかし同行した環境対応建築物設計家S田さんの心ではいつまでも泳ぎ続けるはずIMG_4869.jpgIMG_4871.jpg
 函館市、とりわけ愚かで厚顔無知な教育委員会のため今や風前の灯火なのが弥生小学校校舎だ。行政は現在、取り壊し後に建てる基本設計図面を作成して市民団体に説明に回っている。計画では実施設計が6月に作成、校舎取り壊しはこの秋になりそうだ。
 市長もそうなのだが、残念ながら一部市民の中にはわれら保存派の思いが正確に伝わっていなく、未だ「骨董好きの連中のわがまま」といった程度の認識が多い。そこで急な事で恐縮だが、弥生小学校校舎の建築学および建築史学的な重要性に注目、徹底的に調査検証を進めているS田さんの講話会があるのでご案内する。本当は市長および教育委員会にこそ聞かせたいのだが、興味ある市民はぜひ馳せ参じていただきたいと思っている。

時 6月2日 午後6時から
所 元町 遺愛幼稚園

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