2009年8月アーカイブ

 降ったり晴れたりの一日だった。その降り方やすさまじく、まさにDog and Cat!だった。
ドッグもキャットもひと休み、雲間からレンブラント光線が射し始めたころ、おもてでだれかが虹!と声をあげた。それを耳にした店主はデジカメ片手、下駄履きで外に出た。空には見事な七色アーチ、そしてなんとそれは市役所上空から発してるではないか。残念な事ではあるが、見る見るうちに消えてしまったけれど...
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 良い眺めのところには大概ベンチが置かれてる。自慢の景色を座してゆっくり見てって欲しいと言う気持ちの現れだろう。だがベンチ自体が目立ってはいけないし、いかにも客待ち気な存在はイヤなものだ。たまたま座ったらそこに予期せぬ絶景が広がってたくらいが良く、それこそが媚びないベンチだろう。管理者のベンチセンスのみせどころである。
 画像は立待岬だ。今朝無人かつ施錠されてたテニスコート経由で立ち寄った。青空と断崖、潮騒、ハマナスの赤い実...うるわしき北国の夏だった。この三十万都市は間近に太古を隠し持ってるわけで、ここに立つとはるか昔のスタート地点に戻った気分になれる。ベンチに座ると、熱い夏の陽や潮鳴りやカモメの飛翔やゆれる夏草など、とても豊かなモノに囲まれてる事が新鮮に感じ取ることができた。ときどき来て座ってみたくなる、なかなか贅沢な椅子だ。
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 暑中お見舞い申し上げる事ができなかった。寝込んでたわけでもないし、仕事に追いまくられてたわけでも、人生が変わるほどの昂揚に満たされてたわけでもない、一度書きかけてた記事が保存ミスで消失してから後、なんだか書きそびれ、結局20日も夏休み状態が続いてしまった次第。その間、美人細菌学者やパン親方さまにコメントをいただいてたけれど返事も書けずに失礼してしまった。この場を借りて(と、前にも使ったけれど自分のものでした)お詫びします。
 そんなわけで暑中見舞いの代わりにココロから「残暑お見舞い」を申し上げます。画像はさきほど5時半くらいのロシア教会敷地から眺めたカトリック教会。雲は高くなり日も短くなった。IMG_5843.jpg

 何年も前だが、山形県鶴岡市の教育委員会に招かれ、とても心温まるおもてなしをいただいた。その時に紹介されたのがこの"しな織り"である。山形県と新潟県の県境の山間地帶に細々と伝承されていたシナという木の繊維から織り上げた布である。芭蕉布、くず布と並ぶ日本の三大古代布のひとつなのだが、ご多分にもれず絶滅危惧種状態。鶴岡市の老舗呉服商・石田誠さんが人生をこれに賭け、普及紹介に努めている。
 春先にシナノキを伐採して、樹皮を剥いでその甘皮を剥き、乾燥させたり水に浸けたり木灰と一緒に煮たり糠につけたりしたものを、細く裂き、繋ぎ、紡ぎして仕上げたのがシナ糸だ、ここまでで半年かかるのだが、それを平織りしてやっとシナ布は完成する。アイヌの衣装である「アットウシ」なども同じ系列に属するが、みればはるか縄文人たちの衣生活が甦る。
 石田誠さんはそんな素材を優れたデザインの帽子や鞄や日傘や暖簾や帯などに仕上げたわけで、まさにしな織り中興の祖である。

木の皮で織った古代布"しな織"展
8月1日から10日まで
10:00open/19:00close
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