2009年10月アーカイブ

DSC00273.jpg 毎年この時期のギャラリーは、石川県能登半島で自給自足生活を実践する村田和樹さんたち"よろみ村"の収穫祭だ。といって、目を奪われるほどの名品珍品が出展されるわけではなく、送られてくるのはせいぜい米と、藍染め柿渋染めの施された布製品等である。ギャラリーでの収穫祭も10年以上になるのだが、誠実かつ質朴な姿勢は不変。ぞくぞくと新製品やら話題作が輩出、有り余るモノにとり囲まれてしまった現代人にとり「必要最低限度」というのはたいへん新鮮である。
 曹洞宗、つまり禅宗の僧侶である村田さん以下村人達の一日は座禅で始まる。とかく宗教絡みの集団生活というとオカルトめいた強制を想像するが、ここの場合全体参加はこの座禅だけ。その後はそれぞれの自由意志で、田んぼの草取りや炭焼きなどに向かうという。こうした自由を認め、かつ"祈りと労働"から生まれる生産物は、我々が陥ってしまった経済効率優先マネー原理主義の対極にあるものだろう。
 能登の手つかずの原野に斧とクワを入れ田となすところから始まって30年、化学肥料や農薬と無縁であり続けたよろみ米が今年もギャラリーに届いてる。

よろみ村収穫祭"自然を生きる"展
10月29日から11月3日まで
10:00opem/19:00close

 Andrea Goodさんの"チャクラセラピー"があった。いつもは第二日曜日が定例なのだが、今月だけ日程が変わってた。そんなわけで予約のお客は12時からのA沼さんひとりである。
 Andyさんは持参したノートパソコンを開いてなにやら作業を始めた。やがてパソコンにむかってABCD...などと話しはじめる。聞けばアメリカニューメキシコのサンタフェ在住母親との会話だ。skypeというものらしい。しばらくするとAndyさんはここに来てオカーサンと会話して欲しいと仰る。数年前に一度来日し、ギャラリーにもお出でになったのだが生憎店主は不在だった。だからこれが初対面で、いささか緊張する。ジスイズタケシスピーキングなんて喋ってしまったが、しかしサンタフェママの画像は鮮明であり、音声も明瞭だ。そしてなにより口元とそこから発する言語は全く同調していて、はるかサンタフェと繋がってるとはまったく思えない。おもわず手を差し伸べて握手などしたくなる。
 アメリカは現在戒厳令下にあることや、サンタフェにギャラリーが200軒ありそのどこもが経営不振であるとか、犬を飼ってるので行きたいけどなかなか日本に行けないと言うような会話が弾んだ。ナバホインデイアンの聖地で、「複雑系」の発祥地で、そのうえ宮沢りえちゃんが洋服を脱いだ地でもあるサンタフェがとても身近になった。

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 この画像は先週水曜の定休日、久しぶりにというか今季最後になるであろう釣りで下海岸周遊したその帰りに撮ったもの。場所はもうすぐ函館空港というあたりだ。結構な降雨があり、雨は程なくやんだのだが、やがて燦めく夕日に浮かび上がった函館が殊の外印象深かった。ロシア正教の鐘楼越しに眺める函館の朝が極めつきだと思ってるのだが、しかしこうして夕日の中に存在感を示す函館というのも悪くない。歴史資産をたたきつぶして産廃にして恥じないこの都市の未来を良く暗示している。決して褒めIMG_6298.jpgるわけではないが...

 函館山の木々も秋の装い、色づいた枯葉が一枚一枚元町の町並みに舞いおりてくる。こんな時にはどういうわけかヒトも負けずに頑張るわけで、一夏をTシャツ一枚で過ごしたギャラリー店主も世界のブランド"ウニ黒"新発売シャツなどで変身にこれ努めている。馬子にも衣装と言うけれど、紳士でありたい美しくありたいと努める姿勢こそ大切なヒトとしての要素であろう。もちろん性根や精神も含めてのハナシなのだが。
 鈴木さんの作品はどれもがシックである。ときおり貝や石との組み合わせもあるけれど、素材のほとんど銀である。ネックレスやピンブローチ、ピアス、帯留めなどそのどれもが銀だけで出来ている。だから華やかさとは少し距離がある。とかく、あってもそれ以上に、あるいは無いものをあるかのごとく飾りたてる役割を担わされる場合があるこれら宝飾品だけれど、しかし鈴木さんの銀細工はとても自制的だ。銀の本質にそうした性格があるのだろうが、それを操る鈴木さんの作家魂にもきっとそうした謙虚さが宿ってるに違いない。だからこうして自然の舞台に上がっても生き生きと歌い踊ることが出来るのだろう。

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「鈴木マミ子の銀細工展」
10月17日から25日まで
10:00open/19:00close
水曜定休
 このところ快晴無風の毎日だ。しかし朝晩はけっこう冷え込む。そのせいもあってか、このところわれらの早朝テニス参加者は必要最低限度のメンバーで、一人欠席すると試合にならない。とりわけ、熱心だったコートキーパーのT山選手が長期戦線離脱で状況は危機的にある。そんなとき皆勤賞のT会長は近隣会員に招集携帯電話をかけまくるわけで、布団の中の店主はこれで幾度も社会の荒波に引きずり出された。
 人間界のそうした事情を気の毒がってか、コートでは最近ミミズたちの姿が目に付く。どれも長さ20センチほどで、その立派な体格はミミズ界のデルポトロ選手、ラケットこそ持参してないけれど周辺の草むらから這い出し、一晩かけてウオーミングアップしてたらしくコートのあちこちで砂に塗れてひと休みしているのである。
 ミミズの行動だが、砂地では痕跡となってくっきり残される。だからどれだけトレーニングしたかは一目瞭然だ。画像はネットポールの近くで運動したミミズの痕跡だが、この視力に問題のある夜勤の警部補は手探りで美しい円運動パトロールを行ったようだ。
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 画像は「ピロシキ」と「ボルシチ」である。今日はハリストス正教会のバザーで、10時開場をまって駆けつけ脇目もふらず入手してきたものだ。ロシア教会とピロシキはバザー最高の取り合わせで今年はこれにボルシチが加ったわけ、近隣だからこその豪勢な取り合わせである。
 ボルシチだが、司祭館の裏の畑で収穫したビーツを使ったと敬虔なる鐘突きM井さんが説明してくれたけれど、その言葉通りとても美味しかった。ピロシキは店主が20コ買い占めたのでもう売り切れてるはず。しかしここにはまだ幾つかある。
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神の恩寵のお裾分けは可能である。

 颱風の後の土曜日、今日は体躯の日ではなかったかな。降雨もあったし、あるいはと心配しながらコートに着くとS藤さんが一人でローラーを引いていた。ムリすればできるということだが、それにしても一馬力で始めたS藤さんの意志と体力は賞賛に値する。やがて到着した会長を加えて結局三頭立てのローラー引きを終え、次いでライン引きしてるとS谷さんがやってきた。さっそく試合と相成ったけれど、やはりボールの弾みは悪い。そのうえ急発進と急停止には注意が必要で、悪くするとズルリと10センチは滑る。
 交代なしで3試合するともう余力など殆どなかった。足跡だらけのコートにブラシをかけ、ラインを掃いて帰るわけだが、そのまえに撮ったのがこの画像だ。サーフェイスはまだたっぷり水を含んでる。そしてまだ午前9時なのに影がこんなに伸びて画面に入りきらない。秋深し。
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IMG_6154.jpg 颱風も近づいてるし、と、布団の中でナンシー・関など読んでいたらテニスコートからお呼びが...。いつも元気なT山君が足の故障とかで休場らしい。
 コート上には枯葉が舞い、クラブハウス裏手の雑木林でカケスが鳴く。カシワやナラの黄金色の枯葉とカケスの出現は店主にとり秋の主題曲だ。明るいドングリ林で過ごした子供の頃を思い出すのだ。だが今日の主題曲はとても陰鬱な気配である。
 早く流れる雲を見上げてるうちに試合は終わった。たぶん明日は雨天休業だろう。そこで谷地頭温泉で湯治、そのあと立待岬へと足を伸ばしてみた。
 車を出ると思わずよろけるほど強い風が吹いていた。見上げる雲も見下ろす波もみな函館に向かって攻め寄せていた。颱風は長野あたりを直撃してるらしいが、ここの岬の先端のベンチを気に入ってるという信州函館人のH田さんは無事だろうか?

 昨日は市内の寺院で講演会、およそ一時間ほどこの都市の魅力について語ってきた。函館依存症のあの人この人を紹介しながら間違いなく人の心を引きつける磁場があることを紹介してきた。近代ヨーロッパ文明流入と深い関係があり、特殊な地形に成り立ったこともあって進化のあとが記されていること、地理的にも歴史的にも振り出しに戻れそうなわけで、それは人々が反省する事の出来る都市なのかも...というハナシだ。まあ相変わらずのハナシではあった。しかし称名寺の住職須藤隆仙さんは著名な郷土史家だ。罰当たりにもお膝元に出向き浅薄な説など披露してしまったわけで、汗顔の至り、反省の酒を飲んだ。
 そんなわけで、今朝の早起き散歩は住吉漁港。雲ひとつ無い青空を背景に函館山やその麓の町並みにもほかほか暖かな陽が射していた。
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 秋深く、相変わらず晩酌欠かさぬmikura氏、豚からゴリラ、猿へと進化、ときどき雑念、乱心、しかし古希過ぎて今人間へと回帰中だそう。元町の教会となりでの作品展もかれこれ20年になりますが、今年もまた偶然の出会いにワイングラス片手に語り合うも良きかなと思う今日この頃...の、小笠原みくら最新作展をご案内申し上げます。

「小笠原みくら...木彫三昧...古希から再出発」展
10月3日から12日まで 水曜定休
10:00open/19:00close
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