酒飲んでソバ食べて鐘ついたら一つ年老いた。いつもと同じに過ごしてるはずなのに人世の持ち分がまた一つ減ったらしい。そしてその速度は年々とても速くなってる気がする。余所のマチからくる観光客は「函館では時間がゆっくり流れてますネ」などと仰るのにだ。
そんなわけで、函館の佐藤国男さんや丹保健司さんが制作した時計と、西村佳哲・たりほ夫妻の砂時計などを集めて「時間展」を開催中だ。昨年同時期にも開催したのだが、正月くらいは時間について想いをめぐらし、自分の時間を取り戻そうと企画したもの。時間にも量的なものと質的なものの両面があるのわけだが、その質的な豊かさにじっくり想いをめぐらして自分の時間を取り戻したい、自分の時間は自分でコントロールしたいものである。今月一杯じっくりやっています。


村岡さん、こんにちは。
先日、どうしんのKさんのご紹介でお伺いした者です。
時間展、私も拝見しました。そのようなコンセプトでやっていたのですね。知ら
ずに伺ったので、知っていればもっと違う目で見られたのに…と悔やまれます。
心臓が全身に血液を送る時間の砂時計が印象に残っています。砂もきれいな赤で
した。ああ、こうして自分は生かされているんだなぁ…と落ちる砂を見ながら思
いました。
それからレーザーで彫られたという銀河。
去年母が亡くなってから、私はしきりと天の川に思いを寄せています。唐の李白
という詩人をご存じですか。彼の詩の一節に「最後は天の川で逢おう」というの
があります。そうか、最後はみんな、天の川で逢えるんだ、と思うと、何やら安
心するような。その銀河を村岡さんのギャラリーで、はっとみつけて。不思議な
めぐり合わせです。
あの時いただいたペンダントがとてもすてきで、大のお気に入りになりました。
ニセコで撮った写真の胸元にキラリと光っています。すてきなものばかりで選ぶ
のが大変でしたが、大正解でした。大切にします。
時間展のおかげでか、少しずつ自分の時間を取り戻しつつあるのを感じます。
またおじゃましますね。
たびびと様
小さなギャラリーにお立ち寄り、ありがたく感謝申し上げます。
「時間展」ですが、少し大袈裟やしないかと気にしていましたが、こうして”たびびと様”のように、期待していた通りの反応がありました事、とても嬉しく思っているところです。
永遠とも感じられる長い時間の中で我々のカラダ自体も分子や原子という極小から、太陽系や銀河系という極大宇宙に至る間を、様々な形相で集合したり離散したりしてるわけで、李白の言葉は知りませんでしたが、「いずれまた天の川で逢おう」という詩人の直感に共鳴する次第です。
ニセコで人々はリフトに乗ったりパチンコ玉の様に転がり落ちたりと上下運動するのですが、たびびと様は雪道をひたすら歩むという平行移動の予定…と聞き及んでましたが、如何だったですか、愉しめましたか?きっと雪原や羊蹄山やらを存分に堪能されたことでしょう。岩谷さんのペンダントの輝きも目に浮かびます。ありがとうございました。いずれまた函館元町で逢いたいものです。
店主さま
ニセコは最高でしたよ。
羊蹄山はじめ山々はガスの中。でも心の目で、しっかり見てきました。
長万部から小樽に向かう函館本線の車窓の美しいこと。まるで夢の世界に迷い込んだかのようでした。さらさら、さらさら、と雪の降る音が聞こえるかのようでした。長万部からニセコ駅まで2時間近くあったのに、あっという間でした。あの時間はなんだったんだろう、自分は夢をみていたのか…と今も思います。
平行移動の計画、今回は店主さまの函館発展史のご説明のごとく、ガソリンエネルギーのお世話になりましたが、次回はぜひ己が足で実践したいと思います。
もう頭の中にはパノラマが広がっています。
たびびと様
長万部から小樽行…。そのむかし、店主が故郷十勝から花の都に遊学していた頃、JRの前身は国鉄だった。そして人々や物資を輸送するのは煙もくもくの石炭エネルギー蒸気機関車だったですね。とりわけ長万部ー小樽間は雪が深く、そのうえ山や峠が多いわけで、柔らかな厚く積もった白い雪の中を、鉄の機関車はナンダサカ!コンナサカ!とまるで泳ぐように走ったものでした。とてもなつかしい。
1月から仕事で宇都宮に来ています、あと1ヶ月、帰れません。
2010函館時間・地球時間・宇宙時間展、行けなくて残念です、
やっぱり函館は最高です!!
丹保さま
宇都宮ですか?店主、ずいぶん昔ですが、半日ほど過ごしたことがあります。城下町だった事が些か驚きだったけれど、しかし北海道以外では、この規模の都市がそうした歴史を隠し持ってるのは当然で、そんな当たり前のことにあらためて気づかされました。時間展は例年ギャラリー恒例になりましたが、丹保さんにはこうして別な歴史都市に住んで、そこで感じる函館の時間を作品に仕立ててくれるとうれしい。