彫刻家たちが描いたデッサン集を見た事がある。彫刻の方向性は様々とはいえ、デッサンに共通しているのはその的確さ素晴らしさだ。思うに、彫刻家たちは平面に画を描くときも常に対象物を立体的に観察してるのだろう。見えない部分にも深い観察眼を差し向けるのだ。だから彼らのデッサンには見えないはずの裏や陰までが透けて見え、その迫力が感動を呼ぶのだ。
言いたくないが、原子力ムラの住人たちは危険な核を自分たちの「生活手段」として見てるのではないか。あちこちで言い続けてる「クリーンで安全・原子力」だって、広報宣伝我もさることながら我が身に対する暗示なのだろう。真実追求を本分とする学者研究者まで暗示にかかってるのだから本当に情けない。
で、ここでは石戸谷さんを紹介する積もりだったが些か脱線してしまった。言いたかったのは彼が優れたステンドグラス作家だが、彫刻家が優れたデッサンを遺した様に、異分野でも実に優れた表現者だということである。言い換えれば人間としてとても真っ当であり真っ当であるこそ優れた表現者なりえたのだと思う。..
石戸谷さんのホームページhttp://www.st-glass.jp/blog/を訪ねていただきたい。この度の作品展「星屑倶楽部No16~」に関する作者の思いや、この度の原発事故に関する「人類としての怒り」が語られていて素直に伝わる。経済人や官僚や学者など専門分化した「生活手段家」たちより、優れたステンド作家が遥かに時代の全体を感じ取ってるのが解る。
石戸谷準 ステンドグラス展「星屑倶楽部 No16〜」
会期4月24日から5月5日