これまた昨日の話だ。定休日でもあり、久しぶりに国道5号線を北上して黒松内町まで出かけてきた。札幌の友人が彼の地にチーズ工房を開設してそろそろ本格的に稼働し始めた様子、それを見学するというのが目的だった。
気温は高く曇り空だった。ロードサイドに現れる懐かしい景色や初めて見る物件を眺めては時の流れを思い知らされる。森町から長万部町までは噴火湾沿い海辺の平行移動で、長万部からは内陸部のなだらかなアップダウンを走行することになる。車窓から眺められる周辺は豊かな緑で、原始林や樹林や牧草地景観が続き、行き交う車の少なさと併せて「これこそ北海道」を実感する。函館を出発したのが遅かったせいか、あちこち道草食ったせいか黒松内についたのは午後も遅かった。道の駅の店員さんが丁寧に教えてくれたけれど目的の「チーズ工房」は以外に遠い。おまけに辿り着けてもどうやら外観を眺めるだけで終わりそうだ。で、想定外だったがそこで浮上したのが"ぶなの森黒松内温泉"だった。
さして広くもない黒松内市街地だが目的の温泉に少し迷って辿り着いた。見れば、緑の中の外観デザインがなかなかよろしい。亀さんのいた中庭やトレーニングマシンルームなど建物レイアウトや、古代桧の湯船やもちろん泉質、そして働く人たちの応対などどれも水準を超えていた。道の駅もそうだが、ここではこの地に立ちこめてる自然とそこに住む人とのよき関係が素直に伝わってくる。人々はぶなの森という自然特質を誇ってるわけで、友人が工房をこの地に設けたのは正解だったと実感した。
友人のチーズ工房にはそんなわけでまだ立ち寄ることが出来ないでいる。"アンジュ ド フロマージュ"というのだが、きっとそこもぶなの森と優しい人間とが創り上げた理想的な工房であるはず。優しさと高い志にあふれたチーズを皆様にお勧めする。