2012年1月アーカイブ

 山形県鶴岡市といえばまず作家の藤沢周平さんが思い浮かぶ。数年前だが、そこの教育委員会からお招きいただいた事がある。店主ごときが柄にも無くとは思ったけれど、とにかく鶴岡市民の前であれこれ語る機会を頂いた。
 電話やファクスで事前の打ち合わせをした。やがて丁重なる書面とともに藤沢周平さんの著書も届き、そこには「どうぞ車中の友に」という様な一文が添えられていた。日本海を眺めながらの列車の旅だったが、結局、それは藤沢文学の旅でもあったわけで藤沢氏鶴岡生まれというのが強く印象に残った。また鶴岡市に対する深い羨望も定着した旅でもあった。
 今日の函館は一日吹雪だった。画像は二十軒坂の様子だが「ゆ〜きの降るまちよ〜」が口をついて出てきた。調べてみたらこれは鶴岡で生まれた歌だそうで鶴岡がますます好きになりました。
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 「雪と幻想」にはまり込んでる。朝から晩まで、時には布団の枕元に持ち込んでは読み続けてるので日常が幻想まみれ、もう何が起こっても驚かない日々。しかし、時にはそうした幻想を超えた現実もまた起こる訳で、そうした想定外が起こるからこそ人生だろう。
 画像は昨日のもの。厳冬期の八甲田や恐山と言っても通りそうだが実はご近所ロシア教会の境内だ。午前の光のなかの新雪が何とも幻想的だったが、マルセル・プルーストが「過ぎ去りしよき時」を幻想以上の現実として再現させたごとく、良き時を店主に与えてくれた。
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 昨日は「雪と幻想」に関して書いた。しかし載せた画像にはどうにも雪の気配が無い。月光に輝く雪の函館山などそれだけで一遍の作品になりそうだが、あいにくと尖った三日月のせいで照明不足だったようだ。それを些か気にしてたのだが起きてみたら結構な降雪があった。それも乾燥粉雪なもので朝飯前の楽しい雪かきとなった。ついでに撮ったこの画像だが、快晴陽光のせいでこれまた幻想にはほど遠い。
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 この時期恒例なのだが、店主ただいま「雪と幻想」に関する1000人1000様の表現活動とおつきあい中だ。表現手段は文字なのだが、しかし10枚の短編とはいえひと月以内にすべて読み終えるとなると結構な難行苦行。雪はさておきとしてこの幻想というのが曲者なわけで、幻想の成熟度こそが作品出来映えの明暗をわける。だからこそ表現者はあの手この手を総動員して「真実の幻想」を創造するし、読む店主はそれら夢幻の世界を右往左往彷徨う次第と相成る。
 さきほど第一陣の250幻想を何とか読み終えた。宅急便で無事返送したたところにN良サンがやってきた。去年はエマちゃんも一緒でしたね、などと仰りながら店主のこりこり肩筋肉を優しく揉みほぐしてくれる。店主は残るはあと750であるかとアンデイ・マリーに完敗した錦織選手みたいな気分で表に出たら、函館山の上には尖ったお月さまとヴィーナスが、そしてたくさんのカラスが何かの集会中でありました。
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 リビングワールドの西村夫妻は銀河系を解りやすく教えてくれる。画像を見ていただきたいのだが、これはお二人が開発した右側が光学ガラスにに閉じ込めた銀河系のモデルで、左は太陽から発した光が地球に届くその時間を示す砂時計だ。
 ガラスにレーザー彫刻された銀河系だが、これは渦巻き形状80000個の点で出来ている。銀河はそれだけの数の恒星で構成されてるらしく、もちろん我らの太陽もそのなかの一つの点だ。宇宙には上も下も、また右も左もないが、このモデルに関しては太陽が中心に供えられてる。太陽中心にすれば銀河系はこうした位置関係になるというわけだ。作者のやさしい心配りなのである。
 その小さなひとつの点である太陽だが、それは太陽系でもある。その中には当然地球や金星や土星など惑星たちが含まれてる。ただ想像するよりほかに無いのだが、その想像を手助けしてくれるのが砂時計で、太陽と地球の間の距離は光速でもこれほどもあるというのが実感出来るという仕掛けなのである。
 困った政治やら経済やらもだし、人類という神の失敗作が核分裂やら融合やらをもてあそんだ結果だが今や地球号は未曾有の危機だ。放射性廃棄物が消滅するのに何と百億年も要すると聞かされて絶望的な気分になる店主である。しかし宇宙の時間空間はことほど無限なのだ。西村夫妻の銀河系と砂時計はまさしく神の目線なのである。ときおりそっと眺めては勇気を取り戻している次第だ。皆様にもお奨めする。
 
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 地球の裏側で豪華客船が沈没した。そこでという訳じゃないけれど、新造船の進水式を見物してきた。「函館どっく」は東京以北最大にして最古の歴史をほこる造船所で、あの「男爵芋」川田龍吉も社長を務めた名門なのである。
 寒さ厳しき函館と書いたばかりだが、今日の太陽は久しぶりにご機嫌だ。どっく正門から徒歩およそ20分、5号ドックには出来たてAtrantic Laurel号がくすだまと紅白布に飾られ旅立ちを待っていた。傍のヘルメット着用青年に質問してみたら、重さ32000トンの輸送船で、製作所用日数はおよそ3か月だとのこと。見ればヘルメットに「生き残りをかけ、限界に挑戦」ステッカーが貼られてた。なるほどと納得したが、それにしてもでかい。飛行機は夢を具体化したというが、船は意志を実現したものだろう。
 君が代が鳴り響き、シャンペンに続きくす玉が割れ、軍艦マーチとともに巨体は函館湾へと滑って行った。
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 函館は積雪も気温もすっかり冬型だ。年が明けてから殆ど毎朝雪かきで、そのための身支度も完全防寒型だ。十勝の生まれで、取り柄と言えば耐寒性だったが、しかし近頃の寒さは骨身に沁みる。歳のせいでもあるが今年は異常に降り、そして寒い。
 思えば防寒対策こそ人類進化の歴史だろう。衣も食(?)も住も、その目的は寒冷克服という一点に集約する。拾い集めた枯れ枝に火をつけて暖をとるところから始まり、原子核の分裂や融合にまで手を出して「想定外」に至るまでが人類史なのであるか...などと、うつらうつら谷地頭の湯に浸かってきた。

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 開運招福展を開催中。しかし今朝の大雪、道行く人の姿も途絶えたまま、そこでデジカメ持参店主の近隣散策となる。久しぶりの店主ブログもだが、運にしろ福にせよ座して待つよりお迎えにというわけでもある。
 玄関でると上か下、もしくは右行きと左行きがある。昨夜来の降雪で埋もれた道を本日は右のいるかビルの定点まで行って折り返し、今度は八幡坂までの長駆遠征となった。降り続く雪の彼方に煙る摩周丸とか汐首岬とか、公道までサービス除雪中の画像などを撮り貯めて戻ったら店内にはお客様が一人、見れば店主出かけてすぐにすれ違ったうら若き女性。
 お待ちになりましたか?などと申し開きしたら、「昨夜てるチャンに奨められましたので」とのこと。秋田からの旅人で、大門の蕎麦店主の心配りという事がわかったけれど、留守の店主を静かにお待ちいただき恐縮の限りだ。知人の知人はこれまた知人ということで珈琲など淹れておもてなしに努めたけれど、「開運招福」は出迎えなどせずじっと待つ事が肝要のようだ。
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 新年だが、期待する事など多くは無い。人類が生まれてこの方、百万年単位なのかあるいは十万年単位なのかとにかくひたすら生き延びてきたわけだが、その継続性が危うくなった現在、少しでもそれの長からん事を願うだけのこと。と書けば聞こえはよいのだが、そこはやはり俗人店主でありまして商売繁盛や家内安全、学業成就や健康第一、原発やTPP反対などなど具体的希望もあれこれ浮かんで来る。そんなわけで、新年のギャラリー企画は「開運招福まねき猫」展と相成った。猫の手も借りて未来に立ち向かう勇気を沸き立たせようというわけだ。もちろん恒例の「函館時間、地球時間、宇宙時間展」も同時開催してる。年の初めには自分の立ち位置を確認しておこうというわけ。会期は今月一杯です。
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あけましておめでとうございます

今朝、7時半ころの定点観測画像です
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